幼稚園の年少組に通う上の娘が、バレンタインデイの話を始めた。
さすがに、それほど大盛況というイベントではなかったようだが、それでも、いくらかはチョコレートのやりとりがあったようで、誰にもあげなかった彼女は少し物足りない気持ちになったみたいである。

パパにあげたじゃん。
わたしが言っても、なんかハッキリしない顔。
もしかしたらチョコを渡したかった相手でもいたのかとさりげなく聞いても、やっぱりはっきりしない。
大体がちょっとぼーっといたところのある子なので適当に話を切り上げてしまったところ、
あのね、チョコ、つくりたかったの。
と、きた。
ふーん、手作りしたかったということか。
手作りしてあげたい相手がいるいない、という以前の問題で、チョコを自分でつくる、ということがしたかったのだという。

この御近所のひとたちには、お料理上手が多いから、幼稚園でも、ママとイッショにつくったチョコ、が評判だったのかもしれない。
来年はじゃあ、つくろうね。
と言ってはみたものの、よく考えれば、かれこれ十何年前に妹とつくったっきり、のわたしである。

それ以後は両親にあれこれ詮索されるのがうるさくなって、やめてしまった。
果たして来年どうなるのだろうか。

バレンタインデイ前日、お散歩していたら、どこかのお家から、ふわっっ、と甘い香りがしていた。あのお家の中では、誰が、どんな人のためのチョコレートをこしらえていたのだろう。

チョコ煮れば鼻の奥から春が来る

この季節、花粉症も、そろそろ、である。
甘い香りにうっとりしていると、立て続けにくしゃみが出て、わたしを現実に引き戻す。
来年の春も、こうして鼻をむずむずさせながら、また少し成長した娘とチョコづくりの相談などしているのだろうか。

と、その前に、娘よ、アンタ、チョコレート、キライだったんじゃなかったっけ・・・・・?。

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