花粉の季節がやってきました。

というコトバをよく耳にする。
花粉症、という単語が季語なのかどうか、実は知らないのであるが、普通に日本で暮らしている大人なら、多分ほとんどの人が知っている症状だから、春の季語なんじゃ無いかと勝手に思った次第。

勝ち組も負け組も無し花粉症

わたしが初めて発症した十四、五年前には余り知られたビョーキでは無くて、
「それって、うつるの?。」
と、真顔で聞かれることもあった。
今ではテレビの気象情報コーナーの枕詞である。
花粉症も市民権を得たものだなあ。

勝ち組、負け組というコトバも昨年あたりからよく耳にするようになった。
正直言うと、このコトバはよく意味が分からない。
わたしが、勝負にほとんど全く拘泥しない性質、ってのもあるだろうが。拘泥しない、という言い方もおかしいなあ。大体、勝負というものが分からないタイプなのだ。鬼ごっこにしろ、ババぬきにしろ、もう少し高度なゲーム・・・オトコ争奪戦、にしろ、とにかく勝利してもエクスタシーを感じないのである。負けず嫌いで、その性格が幸いしてどんどん自分のできることのレベルを上げていく人がいるけれども、そういう人ってやっぱり、
ああ、勝てて嬉しい・・・。
と、浸れる何かがあるのだろう。
そういう、勝利の麻薬、みたいなものに触れることができないでいる。だから、勝ち組、負け組、というコトバを聞くとなんだか落着かない。わたしの知らない世界があり、わたしの知らない価値観で動いている人たちが確実にいるのだ。
そんでもって、わたしがぜんぜん知らない間に、ほれ、アンタは勝ち組、或いは負け組、なあんて選別されちゃっていたりするのである。これはコワイ。

それに比べると花粉症はカワイイ。
抗体検査をすれば、すぐに分かっちゃう体質。
いや、抗体検査なんかしなくても、ハナ、クシャミに目のカユミ、が加われば立派に花粉症ワールドの住人である。わかりやすい。気持ちいいほどすっきりしているではありませんか。その症状がもたらすものとは裏腹に。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

最新のコメント

この日記について

日記内を検索