こんにちは。
いつもありがとうございます。今日は「俳句」のことを書いたので、興味の無い方は飛んでいただいてもいいです・・・。

先日は島のお祭りがあり、毎年このお祭りが終わると、もう秋、といった感じです。また季節が変わって、いっぱい句をつくろー、と意気込んでおりましたら、いきなり力が抜けるような記事が土曜日の夕刊に出ておりました。
日経新聞の「旬の一句」という毎土曜日に掲載されているコーナーなので、もしかしたら読まれた方もいらっしゃるかなと思いますが、なんでも、今は「俳句作成ソフト」なるものがあるんですって。
で、「自分の選んだ単語を、ソフトに入力。そのあと、操作をすれば、自動的に言葉が組み合わさり、俳句の約束事に従った作品が次から次へと出来上がってくる。」(引用)のだそうです。
ソフトに入っている俳句は当然、過去の大会で入選している名句だから、素人でもたちまち俳句ができちゃう、というわけ。
この記事を書いておられる中岡毅雄先生は、大会での選句が難しくなる、ということを嘆いておられて、記事は終わっているのですが、わたしは記事の最初にあった「中学生にこのソフトを使わせて授業をしている先生がおられる」ということの方が気になりました。
わたしが俳句をつくるのは、別に大会で認められるような(つまり自分の名前を売りたいというようなものではなく)単純に、言葉遊びをしたい、という感覚なので、こういうソフトをつかってみようとは思いません。あれこれ頭の中で単語をいじっているのが楽しくて句作りしてます。
そういう楽しみを知っているから、国語の授業で自分の頭に頼らず、既存の句をつぎはぎしていくことで「句をつくった。」ことにはして欲しくないなあ・・・なんて。

ここまで書いて、でもやっぱりだから何が問題なんだよ?と問い詰められたら、ちゃんとした答えは出てこないような気もしてきました。
わたしは、つかわないよん。
と、ここに宣言すると、なんかこういうソフトの誘惑にまけそうになるのを言い訳してるみたいだし。(笑)
既存の言葉で、
誰もが感じるようなことを
誰も組み合わせていない組み合わせで
五、七、五に表現する。
・・・のが俳句なので、こういうソフトがあれば、あれこれ悩まずに出来上がり、ということにはなりますから。
ただ、わたしは、この「あれこれ悩む」ところこそが俳句で一番おいしいところだというスタンスは大事にしたいな。
それだけです・・・。
この「あれこれ」をしないでつくる俳句なんて愛のないナントカみたいじゃん。

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