炎昼にフライドポテトといふ惰性

  
 暑い。
 暑い。
 と言いつつ、主として経済的な事情により、エアコンをなるべく点けずに過ごす昼間である。

で、いい年をしてコミックに感動して涙をぬぐいながら汗もぬぐっていたりするのである。
 感動できる自分を喜んでいいものだろうか。

 感動、と言えば、阪神タイガースの優勝は、もう秒読みである。
 園児たちが「六甲おろし」を歌えるのは最早常識。今や、
「それでは、カタオカ行きマース!。」
選手ごとに応援歌まで歌えてなんぼ、なのである。
 暑い、じゃなかった、熱い。
 しかしながら、ジャイアンツのTシャツを着ていた子供を殴る、というのは行き過ぎである。
と言うか、それは、応援とは趣旨がまったく違う。
 タイガース快進撃の中、他球団を支持しているのが気に入らない、そういうことはあるかもしれない。
 が、気に入らないから殴る、というのは動物以下の行動であろう。
 長年、猫と付き合ってきたが、彼らは「縄張りに侵入された」とか「連れ合いにちょっかいを出された」とかで暴力沙汰になることはあっても、単に「気に入らない」でドツキ合いになるということは無かった。気に入らないやつだな、ということはあるみたいである。しかし、無用のトラブルは避けようとするかのように、お互いに目を合わせない。そういう知恵が見えた。
 気に入らないから、と暴力沙汰を起こす。
 こいつは、もうどんな理屈があろうと、通らない。
 が、人間の子供は、実はとてもしょっちゅう、こいつを理由に暴力沙汰に及ぶ。
 しかしそれは通らないよ、ときちんと言うのがオトナの責任であろう。
 ・・・と普通のオトナならそうだろうと思っていた。

 しかし。
 この「暴力事件」を聞いた阪神ファン主婦?は、
「そりゃ、わたしでも殴ったるわ。」
と、のたまわった。
 そして、そこに、笑いが起こった。

 そりゃ、ワル乗りしているだけだよ、と言うことはできるだろう。
 でも、この「熱さ」の中、そういう、わけのわからない「何でもあり」が横行しているのが気になる。

 宝塚生まれの友人は巨人ファン。
 「阪神タイガースは好きだったけど、阪神ファンが嫌い」
で、巨人ファンになったのだそうだ。

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