月の秋
2003年9月15日 ニチジョウのアレコレ ・・・頭の中の「六甲おろし」を何とかしてくれ・・・。
と書きつつ、気が付いたのだが、「阪神ファン」と自ら名乗る方でも、この曲を全部きちっと歌える人は案外(わたしが思っていたより、ということではあるが)少なかった。
途中の「漢文調」のところは、テキトーだったりする。確かにこれでもかこれでもかと聴かされている割に、アタマに入らない。キチッと聴けばカッコいい歌詞であるのだが。
それはともかく、18年前の優勝の際、何をしていたか、というのもよく話題に上る。
わたしはと言えば、
覚えが無い
のである。
お、幼すぎて、と言いたいのをこらえて、真実を述べれば「受験生だった」のである。
しかも、関西在住では無い。だから、まったく記憶に無いわけでは無いが、今回ほど熱を感じなかった。
で、今回。
今回、優勝が決まった瞬間には、「能」を観ていた。
近所の「アトリウムプラザ」で、「能」の上演があったのである。
夕刻、9階吹き抜けのドーム型の建物には、日本人ばかりではなく、外国人も集まっていた。
初心者向けなので、解説が入るのだが、まさにその解説中、
「途中経過」
を、大倉源次郎サンおん自らがなさったのである。
演目がひとつ終わったところで、
「今、優勝が決まったそうです。」
会場に巻き起こる拍手と歓声、って、おいおい・・・。
続いての狂言では、タイガース優勝にからんだアドリブもあり、気が付いた人から、しのび笑いが広がり、なかなか楽しいものであったが。
その時間、子供二人を押し付けられた夫は、文字通り、子供相手に格闘していたようで、下のチョーコが、何をおもったか、ハサミを持ち出して来て、夫の(少ない)てっぺんの髪をちょん、と切った瞬間、胴上げがはじまったそうである。テレビのあちらでも、こちらでも、絶叫。
ただし、夫はドラゴンズファン・・・。星野サンの胴上げを見るのは複雑な心境であったろう。
って、それどころではなかったみたいだが。
能を観たのは初めてでは無かったが、ドーム型の建物で、というのは初めてである。
「近未来と中世との融合」というネライがあったらしいが、声がワーンと広がって聞き取りにくいのが気になった。
しかしながら、半能「石橋」での、笛の音はすばらしかった。
息を呑むほどに。
あの音は、わたしの中に、おそらくずっととどまり続けることだろう。
「あの優勝のとき、何をしていた?。」
とたずねられたなら、かならずわたしはあの笛の音を思い起こすに違いない。
笛の音の織り込まれゆく月の秋
と書きつつ、気が付いたのだが、「阪神ファン」と自ら名乗る方でも、この曲を全部きちっと歌える人は案外(わたしが思っていたより、ということではあるが)少なかった。
途中の「漢文調」のところは、テキトーだったりする。確かにこれでもかこれでもかと聴かされている割に、アタマに入らない。キチッと聴けばカッコいい歌詞であるのだが。
それはともかく、18年前の優勝の際、何をしていたか、というのもよく話題に上る。
わたしはと言えば、
覚えが無い
のである。
お、幼すぎて、と言いたいのをこらえて、真実を述べれば「受験生だった」のである。
しかも、関西在住では無い。だから、まったく記憶に無いわけでは無いが、今回ほど熱を感じなかった。
で、今回。
今回、優勝が決まった瞬間には、「能」を観ていた。
近所の「アトリウムプラザ」で、「能」の上演があったのである。
夕刻、9階吹き抜けのドーム型の建物には、日本人ばかりではなく、外国人も集まっていた。
初心者向けなので、解説が入るのだが、まさにその解説中、
「途中経過」
を、大倉源次郎サンおん自らがなさったのである。
演目がひとつ終わったところで、
「今、優勝が決まったそうです。」
会場に巻き起こる拍手と歓声、って、おいおい・・・。
続いての狂言では、タイガース優勝にからんだアドリブもあり、気が付いた人から、しのび笑いが広がり、なかなか楽しいものであったが。
その時間、子供二人を押し付けられた夫は、文字通り、子供相手に格闘していたようで、下のチョーコが、何をおもったか、ハサミを持ち出して来て、夫の(少ない)てっぺんの髪をちょん、と切った瞬間、胴上げがはじまったそうである。テレビのあちらでも、こちらでも、絶叫。
ただし、夫はドラゴンズファン・・・。星野サンの胴上げを見るのは複雑な心境であったろう。
って、それどころではなかったみたいだが。
能を観たのは初めてでは無かったが、ドーム型の建物で、というのは初めてである。
「近未来と中世との融合」というネライがあったらしいが、声がワーンと広がって聞き取りにくいのが気になった。
しかしながら、半能「石橋」での、笛の音はすばらしかった。
息を呑むほどに。
あの音は、わたしの中に、おそらくずっととどまり続けることだろう。
「あの優勝のとき、何をしていた?。」
とたずねられたなら、かならずわたしはあの笛の音を思い起こすに違いない。
笛の音の織り込まれゆく月の秋
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