名月に影足らざれば歌は無し
 

 いいえ、本当は、歌はたくさんあるのです。
 むしろ、ありすぎるほどです。
 想いがあふれ出て、歌の多さについていけないだけなのです。

 ふと、洗い物を干そうと出たベランダで、何気なく仰ぎ見た空の、中ほどから一面にふりそそぐ月光の、その青い柔らかな光を頬にあてて、そのとき、肩が寒いな、と思う。

 あなたが、いない。
 
 ここで、いっしょに月を浴びたいと願う自分に・・・。
 気が付いてはいけないよ。
 人妻なら。
 

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