三才児 抱負述べたる初笑ひ

 チョーコは「ぜんそく」があるので、近所の病院に定期的に通っている。
 診察をしてもらい、簡単にカウンセリングをして、毎日、朝夕飲む薬を処方される。
 もう半年ばかりそういう「特殊外来ライフ」が続き、すっかり病院慣れしているチョーコである。
 今回も、聴診器を身体に当てられる度、くすぐったいのかバカ笑いをし、余りにもその声が大きいので、看護士サンが様子を見に診察室に入って来た。余りにも泣くから、と入って来ることはあっても、余りにも笑うから、と入って来ることは余り無いのではないかと思う。
 幸い、容態は良好で(ま、具合が悪ければ大笑いなんぞしないよな)無事に診察は終了、となったのであるが・・・。

 彼女の毎日のんでいる薬、こいつをのむと、「ハイになる」
 と、近所のママ友が言ったことが、どーしても気になっていたわたし。
 なので、思い切って先生にたずねてみた。

 「あの、○オドールって、常用すると、興奮作用がある、って聞いたんですが・・・。」
 興奮作用、などという言葉があるのか知らないが、さすがに「ハイになる」とは言いにくい。
 
 なんと、答えは、
「そういうこともあります。」
 であった。
 
 結論としては、様子を見ながら薬を続けていく、ということになったのだが、毎日二回、である。やはりどことなく不安がよぎる。これまでは、チョーコが自分でこしらえたヘンテコな歌を場所もわきまえずに放吟していたり、寝付く前に妙に興奮して布団の上で踊りまくっていたりしても、
「いやー誰に似たのか、変なコやわ。」
 で、片付けていたのだが、それ以来、
「も、もしかして副作用?。」
 などと考え込むことが多くなった。一体、どうすればいいのやら・・・。

 症状が落ち着いているときには、いっそのませない、ということもできるのだろうか。しかし、咳の発作というのは、本当に夜中突然勃発することが多い。そのとき、薬をのませなかった自分を、わたしはひどく後悔するだろう。

「先生、正直、母親たちの間であまり評判がかんばしく無い貴方ではありますが、わたしは、副作用についてもハッキリ言って下さるような、そういうところを信じます。だから、どうか、こりゃクスリのせいでおかしいのかな、と思われたら、正直におっしゃって、それなりの治療を施してください。
 先月の診察で、いきなりタメ口をきいたり、聞かれもしないのにお昼ご飯のメニューを大声で言い出したりした、ああいうことも、ん?と思われたらチェックしてください。
 どうか・・・お願いします。」

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