いちごオーレひとくち 花が欲しくなる

 なぜか、話の流れがそうなって、
「あなたの恋愛の仕方は、待ち、なんですね。」
 と、言われた。
 と言うか、メル友なので、書かれた、んだけど。

 そうかもしれない。

 待ち、の反対は、攻め。
 攻め、の恋愛。
 そうだな、そういう恋もしてみたかった。けれど、自分に自信が持てなくて・・・それでいて、そんなに「打ち明けられずに苦しかった・・・」という思い出が無い。
 案外、立ち直りが早いタイプなのだろう。

 ヴァレンタイン・デイのチョコレートを、自分からでは無くて、娘の手から渡させたから、貴方は微笑んで受け取ってくれた。
 本当は、そこに、わたしの想いがこめられているのに、そんなことはひとことも言わずに、わたしも微笑んでいた。

 目を見られなかった。
 
 貴方も、見なかった。

 ずっと、このままで行くのだろう。

 
 待ち、の恋。

 だけど、もしも、あの、かわいらしい、いちごトリュフと一緒に、一枚のカードでも添えていれば、何か起きたというのかしら。
 
 そんな、ささやかなことが、攻め、と言えるのかわからない、けれど。
  
 チョコを渡してから、娘と、いちごオーレをはんぶんこした。
 貴方の手が、この髪には触れていたんだな、なんて、少しだけ娘にやきもちを焼いて。

 ひとり身のときよりも、人妻の今の方が、純愛してる、って気がしてなんかおかしい。

 
 

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

最新のコメント

この日記について

日記内を検索