春薔薇の匂い濃ければ涙ぐむ

 
 「アクセス元表示」が、面白くてよく見るのだが、その中でなんと「主治医に恋」というのがあった。
 これは行かなきゃ、というわけでいってみると、なんと、恋愛お悩み相談室、みたいなところに行き着いた。これが面白かった。実に。
 相談者には悪いんだけどね。

 35歳主婦のお悩み。
 「大病を患って入院し、病は癒えたものの、別の病にとりつかれました。
 担当の主治医の先生に恋してしまったのです。
 でも、35歳、夫、子供ありではどうしようもありません。
 一体、どうすればいいのでしょうか。」

 これに対して、コメントがずらずらーっと25件。
 そのほとんどが辛らつなもの。
「オバサン、年考えろよ。」
「もっと、自分の家族を愛しましょう。」
「そんなの、相手は何とも思っていないに決まってるじゃありませんか。悩むだけムダですよ。」

 ・・・悪いけど、大いに賛成して、大いに笑った。

 人妻であっても、こころ惹かれる相手に出会うことはあるだろう。
 しかし、それは、原則、心に秘めて、誰にも迷惑をかけないように大切に自分の中でだけ暖めている、そういう恋では無いのかと思う。
 例えれば、それは、運命の神様から、大きな薔薇の花束をもらったようなものである。
 抱きしめて香りを楽しみ、そうして水をたたえた花瓶に生けて慈しみ、楽しむ。
 けれど、薔薇が美しいのは、確実に枯れるからである。
 どんなに丁寧に水切りし、大切に水を替えていても、確実に花は色あせて、花びらが、ひとつ、ふたつと散り始める・・・。
 そうしたら、静かに、騒ぐことなく捨てる。
 そういうものだと思う。

 この「相談者」に反感を感じるのは、35歳はともかく「夫、子供ありではどうにもなりません」のくだりである。
 なんで「どうにもならない」のか。
 どうかなる、とでも思っているのか、もしかして。だからそういう言い方になるのだ。大した自信。
 まあ、いい。
 あなたがものすごく魅力的か、相手がものすごくテキトーなやつだったかして、不倫の関係を持ったとしよう。
 が、それでも「どうにもならない」ということは無かろうが。
 二人だけの秘密として、密かに咲かせていればいいことである。勝手に恋しているのだから、夫、子供なんか関係ないでは無いか。
 もしかして、そういう存在が邪魔になるほど、深い関係になれるとでも思っているのか。
 たまたま主治医というだけの、そんな関係の男と?。
 当然、今のところは片想いである。そういう物騒なことは、関係が深まってから考えるたぐいのことでは無いのか。

 友達が「不倫は絶対に汚い恋にしかならへん」と言ったのは、こういう女が勘違いして騒ぎ立てるからだろう。
 

 密かに恋して、いつしか終わる。
 そういう恋なら、汚くは、ない。

 ところで、このコメントの中では「女医」さんの、
「あなたは診察室だから、彼の魅力を過大評価しているのです。魅力は、白衣五割増し、と考えるべきです」というのが、なんか面白くてかなり長いこと笑っていた。

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 ところで、書き忘れたのですが、先日の日記にある「場所」は、島の「北口」駅近く。「アダムとエヴァ」の彫刻からもらったインスピレーション。

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