桜蘂降る
2004年4月10日 内科医レインと人妻フィーネの物語ーツ・ナ・ガ・ル (本日、18禁。いやらしいのがお嫌いな方は、読まないでくださいね。この日記、お前が言うほど過激じゃないよ、と言われて、受けて立ちたくなりました。挑戦してやる。)
物騒な下着の色 桜蘂降る
「・・・不良になるからね。」
と、一言つぶやいてから、彼の上に身体を重ねた。ベッドの下には、紅色の下着。普段はまず絶対に身につけないもの。
はじめての、年下の男。
だからと言って、リードしようなどとは思っていない。
怖気付きそうになる心をはやらせるために、こちらから責めるだけ。
でも、どうして、このひとの身体は、こんなに、どこもかしこもあたたかいのだろう。
くちびるも、てのひらも、胸板も、男のくせに、そこが一番感じるのだと言う小さな乳首でさえ、唇でころがせば、あつく熱が伝わってくる。
腰のあたりを撫でる手のひらも、湿り気を帯びてやたらと熱い。
そのまま、わたしの身体の中にすべりこんでくる器用な指先。
まだ十分に、潤ってはいないはずなのに、探り当てられた一点の確かさに、思わず声を立てそうになる。
このままでは、負ける・・・。
不確かな、出会い。
人妻であると知ってて誘うような男。
短いメールの内容が、少しずつ崩れだして・・・。
会ったのは、さっきが初めて。
それでいて、不自然じゃない。
とんでもなく真面目なところと、おそろしくふしだらなところ、どちらも併せ持っている、そういう二人の、始めての情事。
・・・男を口に含んでみる。
相変わらず、わたしが、またがっている体勢。あせって押し倒すことも無く、こちらの反応を楽しむ表情が憎らしい。
だから、思い切り強く吸い、高まるのを確認してから、今度は舌先で優しくなめていく。
時々、唇でしめつけて。
いたぶるように、かわいがるように。
もうすぐ、迎え入れることになる、いとおしいものを、にくらしいものを。
「ヤバイ。」
そうつぶやく声、いきなり押し倒される。
足元に口が近付くのは、無理やり止めさせる。これはあんまり好きじゃない。
それよりも、その指が欲しい。
自由自在に動かせる、やたら器用な指先で、わたしをかきまわして欲しい。やさしく、はげしく。
キスが、降りてくる。
「サクランボのヘタを、口の中で結べるひとは、キスが上手なんだよね。」
あれは、いつのメールだった?。
あのときは、まだ、キス止まりのはずだったんだよね。
こうして、こんなふうに抱き合っているけど。
あのときには、桜が咲き始めていたばかりだった。
なまめかしい文章を液晶に彫りこみながら、まだ見たことのない唇を思った。
いま、このホテルの窓をきまぐれに開けたら、散り果てた花の代わりに、何千もの桜しべが、アスファルト一面に降り注いでいるだろう。
サクランボを実らせる準備ができて、花の雄たちは、一斉に散り果てる。
そうして、いま、あなたの桜蘂が、わたしの花芯を貫いて暴れだす。
さっきまでの穏やかさの全く感じられない、力まかせの振動が小さなわたしを突き動かす。
声は立てない。
立てないつもりが、我慢できない。
右手で口を押さえれば、あなたはその手をシーツに押し付ける。その荒々しさに、悔しいけど感じる。
もう長いこと立てたことの無い声が、空に舞うのを聞く。自分じゃないみたい。
そう、これは自分じゃない。
夫以外の男と、お茶すら飲んだことの無いわたしが、名前すらちゃんと知らない男の身体で飛翔する。
男の目に浮かぶ、一瞬の冷静さ。
確認する間も無く、動きが激しく、激しくなる。
ああこういうとき、いったいどうすればいかせられるんだった?。
早く果ててくれないと、壊れそう・・・。
物騒な下着の色 桜蘂降る
「・・・不良になるからね。」
と、一言つぶやいてから、彼の上に身体を重ねた。ベッドの下には、紅色の下着。普段はまず絶対に身につけないもの。
はじめての、年下の男。
だからと言って、リードしようなどとは思っていない。
怖気付きそうになる心をはやらせるために、こちらから責めるだけ。
でも、どうして、このひとの身体は、こんなに、どこもかしこもあたたかいのだろう。
くちびるも、てのひらも、胸板も、男のくせに、そこが一番感じるのだと言う小さな乳首でさえ、唇でころがせば、あつく熱が伝わってくる。
腰のあたりを撫でる手のひらも、湿り気を帯びてやたらと熱い。
そのまま、わたしの身体の中にすべりこんでくる器用な指先。
まだ十分に、潤ってはいないはずなのに、探り当てられた一点の確かさに、思わず声を立てそうになる。
このままでは、負ける・・・。
不確かな、出会い。
人妻であると知ってて誘うような男。
短いメールの内容が、少しずつ崩れだして・・・。
会ったのは、さっきが初めて。
それでいて、不自然じゃない。
とんでもなく真面目なところと、おそろしくふしだらなところ、どちらも併せ持っている、そういう二人の、始めての情事。
・・・男を口に含んでみる。
相変わらず、わたしが、またがっている体勢。あせって押し倒すことも無く、こちらの反応を楽しむ表情が憎らしい。
だから、思い切り強く吸い、高まるのを確認してから、今度は舌先で優しくなめていく。
時々、唇でしめつけて。
いたぶるように、かわいがるように。
もうすぐ、迎え入れることになる、いとおしいものを、にくらしいものを。
「ヤバイ。」
そうつぶやく声、いきなり押し倒される。
足元に口が近付くのは、無理やり止めさせる。これはあんまり好きじゃない。
それよりも、その指が欲しい。
自由自在に動かせる、やたら器用な指先で、わたしをかきまわして欲しい。やさしく、はげしく。
キスが、降りてくる。
「サクランボのヘタを、口の中で結べるひとは、キスが上手なんだよね。」
あれは、いつのメールだった?。
あのときは、まだ、キス止まりのはずだったんだよね。
こうして、こんなふうに抱き合っているけど。
あのときには、桜が咲き始めていたばかりだった。
なまめかしい文章を液晶に彫りこみながら、まだ見たことのない唇を思った。
いま、このホテルの窓をきまぐれに開けたら、散り果てた花の代わりに、何千もの桜しべが、アスファルト一面に降り注いでいるだろう。
サクランボを実らせる準備ができて、花の雄たちは、一斉に散り果てる。
そうして、いま、あなたの桜蘂が、わたしの花芯を貫いて暴れだす。
さっきまでの穏やかさの全く感じられない、力まかせの振動が小さなわたしを突き動かす。
声は立てない。
立てないつもりが、我慢できない。
右手で口を押さえれば、あなたはその手をシーツに押し付ける。その荒々しさに、悔しいけど感じる。
もう長いこと立てたことの無い声が、空に舞うのを聞く。自分じゃないみたい。
そう、これは自分じゃない。
夫以外の男と、お茶すら飲んだことの無いわたしが、名前すらちゃんと知らない男の身体で飛翔する。
男の目に浮かぶ、一瞬の冷静さ。
確認する間も無く、動きが激しく、激しくなる。
ああこういうとき、いったいどうすればいかせられるんだった?。
早く果ててくれないと、壊れそう・・・。
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