風は無し 夏の涙の行く手にも

  昨日から、なぜかやたらと涙もろくて困る。

  今回、仕事を始めるにあたり、会社と契約を結んだ。
  もともとモノを書くのが好きで、短大で国語を専攻し、ここで教職の真似事をやって、その後、俳句を始めて、それから校正もかじって・・・その間、とにかく「物語」を書き続けてきたのではあるが、日本語を「仕事」にするのは、今回が初めてである。
  好きなことを仕事にできるということは、人間の幸福の中で、かなり高ポイントなことであろう。しかし、好きなことを仕事にしてしまうと、逃げる場所も無くなってしまう。国語が好きであっても、それでお金をもらおうとしなかったのは、そのあたりに意気地が無かったせいである。
  それでも、今回は、やってみることにする。ともかくやって、みる。
  敵は、夏休みだ。初仕事をもらえる予定の週に、幼稚園は午前保育になる。ああ、リーコを何とかしなくては。

  しかし、疲れているのだろうか。
  とにかく、涙が出て困る。
  昨日は、「サヨナライツカ」を読了して、しばらく泣いていた。ちなみに、再読である。二年前に一度、読んでいる。前回、フィーネに言わせたが、わたしも、
 「愛したことを、思い出す」。
  それが、二年前には、どっちだろうか、とかなり悩んでいたのだ。再読というのも、いい。変わった自分に会える。

  夜は夜で、「冬のソナタ」を観て、また泣いていた。
  実は、「韓国ドラマ」にハマっているとされる年代でありながら、それほど、アツクなれないでいたのだ。しかし、結局、ここに来て号泣している。

  さらに、さっき、ベランダで、海の対岸、ネックレスのように連なる灯りを眺めていたら、自然に涙があふれてきた。ただ、オレンジや黄色の光の波に、視線を泳がせていただけのことであるのに。
  ちょっと、おかしい。

  今年は、いろいろなことが身にふりかかる年では、ある。
  思春期じゃあるまいし、いちいち、何かに心震えていてはいけないのだが、このところ、どうも、感情のブレが大きい。 
  この夏、穏やかに過ぎていきますように。

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