きみの名をまず呼び出せば秋風来

 
  主婦が家で仕事をするということ。

  朝食の仕度をして、夫を送り出して、子供たちの世話をして、幼稚園バスに乗せる。
  寝室を片付けて、洗濯機を回しながら、食洗機を動かしながら、食卓の上に仕事を広げる。
  さて・・・と思うと、電話が鳴る。
  「墓場」とか「下着」とか「高性能掃除機」とか、その他いろいろのセールスがほとんどだけど、そいつをかわしながら、机に向かう。
  洗濯物を、干す。
  部屋の掃除もしなくてはならない。
  今日は子供の習い事に付き合わなければならないから、夕食の準備もしなくては。
  
  少し仕事をして、また中断して、またやって・・・その繰り返し。
  
  子供が帰宅すれば、仕事はできない。
  母業専念。

  子供たちを寝かしつけると、夫の帰宅。夕食を出して。
  
  ようやく仕事・・・と思ったら、なんと子供の体操服が破れているではないか。もうすぐ運動会なのに。で、また、仕事の山を横目に見ながら、裁縫箱を持ってくる。

  

  集中してやることができない。
  必ず、何かと平行しながらの仕事、である。
  集中してやりたい。
  だけど、できない。イライラする。当然、犠牲になるのは自分の睡眠時間。
  しかし、何とか、絶対に納期には間に合わせる。いつも。

  突然だが、「恋愛日記」を読んでいると、女が男からのメールを待っている、ということが多い。
  いやもちろん、そういう恋をしているからこそ、日記を書こうという気持ちになるのだと分かっているのだけど。
  そこをあえて言うけれど、なんだか状況が似ていないか、仕事しながら家事をこなすということに。
  
  何かしていても、彼のことを想う。
  何をしていても、彼の入る場所は、心にいつでも開けてある。
  彼に集中できなくても、最終的に彼との恋は大事にできる。

  ・・・女って、そういう感じ?


  
   

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