コーダまた繰り返し弾く「枯葉」かな

  運動会の準備と仕事にかまけて、テレビからも新聞からも遠ざかっている間に、ものすごくショックな出来事が起きていた。

  フランソワーズ・サガン死す。

  誰でも、青春のある時期に、その後の生き方に大きな影響を与える作家との出逢いがある。わたしにとって、その人がサガンだった。
  
  嬉しさも、悲しみも、ある矜持を持って受け入れるのが大人の女であるという姿勢は、彼女の本から学んだ。
  不条理なことも、災難も、口笛を吹きながら、それでも受け止めて逃げないのが、結局は人生とうまく付き合うコツだということも。

  人は、いつかは死ぬ。

  年をとるということは、こうして、自分に何かを与えてくれた、つまり、自分をつくってくれた人たちを次々に送っていくことなんだと思う。
  
  そしてそれは、もう、自分が、与えられる立場から、与える立場に立たなくてはいけない時期にきたということなのかも、しれない。


  

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